お宮参りは、子どもが健やかに育ち幸福な未来になることを願って行う伝統的な儀式です。
通常、赤ちゃんが生まれてから約一ヶ月後に行われますので、準備が大変だと感じる方も少なくありません。
特に、お宮参りで着用する着物の準備を誰が担うかは、多くの方が抱える一般的な疑問です。
産後間もなく体調が完全に戻っていない中、準備に追われるのは大変です。
そんな忙しい時期にお宮参りの着物をどなたが準備するか考えているあなたは、本当に頑張っています！
通常は、ママ側かパパ側のどちらかが準備をすることが多いですが、具体的な解説とアドバイスを以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
お宮参りの着物は誰が準備するべきか？
お宮参りに必要な着物は、一体誰が準備すべきなのでしょうか？
昔ながらのしきたりとしては、母方の家族が着物の準備を担当し、父方の家族は式に参加することが一般的でした。
多くのマナーの書籍でも、母方が着物を準備するのが普通であると記されています。
しかし、この慣習は変化しており、現在ではどちらの家族が準備するかを話し合って決めることが多くなっています。
実際、お宮参りの着物の購入割合は父方か母方の家族が多く、パパとママが準備する家庭は少なくなっています。
また現在では、お宮参りの着物を準備する家族よりも、レンタルを選ぶ家族が増えています。
過去にパパやママが使った着物を活用する家族もいます。
結局のところ、着物を誰が準備するかは、新たに準備するのか、レンタルや既存の着物を使用するかを先に決め、その上で希望する人が準備するのが最適です。
産後すぐに色々考えたり、取りまとめたりするのは大変なので、できれば出産前から家族内で相談することをお勧めします。
私は出産後にどうするか考え始めたので、大変でした…。
お宮参りの着物を新たに準備するメリット
お宮参り用の着物を新たに準備する最大のメリットは、将来他の子どもたちにも着用させることが可能な点です。
また、この着物は七五三など家族の節目の行事で再利用できます。
さらに、子どもが親になった時に次世代へと引き継ぐことができるため、家族の思い出としても大切にされます。
高品質な着物を選び、適切に保管しておくことで長く愛用することが可能です。
同じ着物を着た家族の写真を並べて見ることで、家族の歴史を感じることができるのも、新たに準備することの大きな利点です。
お宮参りの着物をレンタルするメリット
お宮参りの着物をレンタルする最大のメリットは、保管の手間が不要であることです。
お宮参り用の着物は、適切な保管環境を整えないと湿気でカビが生じたり、臭いがついたりすることがあります。
レンタルであれば、これらの保管に関する心配がなく、手間を省くことができます。
また、レンタルを利用することで、その時々に子どもに最適な、最新のトレンドに合った着物を選ぶことができます。
このような柔軟性と利便性は、ファッションを楽しみたい家族にとって大きな魅力です。
我が家は既存の着物もありましたが、トレンドも気になったのでまずはレンタルで探してみました。
お宮参りの着物選び：男の子と女の子用のアドバイス
お宮参り用の着物を選ぶ際には、男の子と女の子で異なるポイントがあります。
ここでは、性別に合わせた着物の選び方をご紹介します。
男の子のお宮参り着物の選び方とその意味
男の子のお宮参りに選ばれる着物は、通常、黒、青、灰色などの落ち着いた色調が好まれます。
これらの着物には、鷹や兜、龍などの模様がよく用いられ、それぞれ深い象徴的意味を持ちます。
例えば、鷹は「洞察力」や「先見の明」を表し、子供がこれらの能力を身につけるよう願う意味が込められています。
兜は、昔から子供を守るシンボルとされ、貴族の象徴としても知られ、子供の将来の出世を願う意味があります。
また、龍は縁起が良いとされ、成功を願う象徴です。
さらに、「宝尽くし」の模様は、小槌や蓑、丁子を含み、これらは豊かさや幸運を引き寄せるとされています。
これらの模様の意味を理解し、男の子の将来への願いを込めて着物を選ぶことが大切です。
女の子のお宮参り着物の選び方と模様の意味
女の子のお宮参り用の着物は、赤やピンク、薄紫、オレンジなどの明るい色が好まれます。
これらの着物にはしばしば手毬の模様が施されています。
手毬は昔から子供の遊具として使われ、幸せな成長を願う象徴です。
桜の模様も一般的で、その美しさと愛される象徴として、新しい始まりと春の訪れを表します。
また、御所車（ごじょぐるま）の模様は、かつて貴族の専用車であったことから、豪華で優雅な生活を願う意味があります。
鈴の模様は、古来から魔除けの効果があるとされ、子どもを災いから守る力があると信じられています。
神社に見られる鈴も祈りの象徴です。
束ね熨斗（たばねのし）の模様は、結び目が解けないことから、強い結びつきや永続性を象徴し、祝事には不可欠です。
これらの模様が持つ意味を理解して選ぶことで、お宮参りの着物がより特別なものになります。
お宮参りに適した親や祖父母の服装ガイド
お宮参りでは、赤ちゃんだけでなく、両親や祖父母の服装も大切な役割を果たします。
それぞれの服装選びについて解説します。
ママの服装
最近は洋服を選ぶ家庭もとても増えていますが、昔ながらのお祝い行事なので着物を選ぶ方が多いです。
一般的な選択肢には、訪問着や色留袖があります。
訪問着は全体に模様があり華やかさが特徴で、色留袖は帯上部が無地で格式高い場に適しています。
色留袖には五つ紋、三つ紋、一つ紋などがあり、紋の数で格式が区別されます。
パパの服装
通常、スーツを着用することが多いですが、着物を選ぶこともあります。
着物を着る場合は、長着と羽織の組み合わせが一般的です。フォーマルな場では羽織袴を着用するとよりふさわしいです。
赤ちゃんの着物と調和するよう、控えめな配色を選ぶと良いでしょう。
祖母の服装
以前は祖母が赤ちゃんを抱いてお宮参りに参加することが多かったため、黒留袖を着ることが一般的でした。
現在では、ママが赤ちゃんを抱くことが多いため、祖母も訪問着や色留袖を選ぶことが増えています。
赤ちゃんとの調和を考えて、控えめなデザインを選ぶのが望ましいです。
祖父の服装
祖父が着物を選ぶことは少ないですが、伝統的な装いを楽しむことができます。
渋い色やシンプルな柄の着物が適しており、他の家族の服装と調和を考えて選びましょう。
ママが着物を着用する場合の注意点
産後の体調を最優先に考慮し、可能ならば着付けを緩めにすることで負担を軽減します。
授乳は襟元を広げたり、脇の開きを利用したりして行うと便利です。
お宮参り前に授乳を済ませ、母乳パッドを十分に用意することで着崩れや漏れを防ぎます。
必要に応じてハンカチやガーゼを追加で用意して、安心して式に臨めるようにしましょう。
我が家は悩んだ結果、暑い時期だったこともあり、
ママは洋装、パパはスーツ、祖父母は洋装にしました。
お宮参りの着物選び：総合ガイド
お宮参りに着用する着物には様々な選択肢があり、そのメリットを総合的に考察しました。
着物を準備する人は家族の意向によって自由に決定することができ、主な利点としては、一度準備すると兄弟間での再利用が可能であることです。
一方で、レンタルの場合は保管に関する手間が不要であるというメリットがあります。
着物を選ぶ際には、模様が持つ意味を理解し選ぶことが大切です。
また、ママの服装は訪問着が特に人気ですが、着用時に注意すべき点がいくつかあります。
この記事がお宮参りの着物選びで迷っている方々の役に立てば幸いです。
お宮参りは一生に一度の特別なイベントですので、素敵な思い出作りに適した選択をしていただきたいと思います。
